アルファベットを学ぶことはどの言語を習得するにしても必要不可欠であり、単語を覚える事も非常に重要です。
そのため、私たち Españoléはスペイン語のアルファベットや発音に関するよくある質問リストを用意しております。もし、私たちのスペイン語コースを取る予定があるならばこれらの記事はきっと役に立つでしょう。

スペイン語のアルファベットとは?
現在、スペイン語のアルファベットは27文字です。しかし、2009年までは29文字ありました。では、なぜ文字が減ったのでしょう? 何かのアルファベットを削除したのでしょうか?
いいえ、そうではありません。
これは、2010年にスペイン王立言語アカデミー(RAE)が行った正書法(スペル)改革によるものです。
この改革で、「ch」と「ll」が独立した文字ではなく、1つの音を表す2つの文字の組み合わせ(=二重字・ディグラフ)として扱われるようになりました。
スペイン語の他のディグラフ(2文字で1音を表すもの)には、「gu」「qu」「rr」などもあります。これらについても後ほど説明します。
もう一つの大きな変更は、文字「Y」の呼び方です。
以前は 「i griega(イ・グリエガ)」=ギリシャのイ と呼ばれていましたが、現在は 「ye(イェ)」 と呼ばれています。
実は「ye」という呼び方は新しいものではなく、1869年版のスペイン語辞典にすでに登場していました。当時はあまり一般的ではありませんでしたが、現在では他の子音と同じ命名パターンに合っていることから、徐々に広く使われるようになりました。
スペイン語のアルファベットの読み方
スペイン語では、すべての文字は女性名詞として扱われます。
つまり、文字を言うときは常に定冠詞 「la」 をつけます(例:la a, la be, la ce…)。
以下がアルファベットの読み方です:
字 | 名称 | 発音例 |
|---|---|---|
A, a | a | ア |
B, b | be | ベ |
C, c | ce | セ |
D, d | de | デ |
E, e | e | エ |
F, f | efe | エフェ |
G, g | ge | ヘ |
H, h | hache | アチェ |
I, i | i | イ |
J, j | jota | ホタ |
K, k | ka | カ |
L, l | ele | エレ |
M, m | eme | エメ |
N, n | ene | エネ |
Ñ, ñ | eñe | エニェ |
O, o | o | オ |
P, p | pe | ペ |
Q, q | cu | ク |
R, r | erre | エレ |
S, s | ese | エセ |
T, t | te | テ |
U, u | u | ウ |
V, v | uve | ウベ |
W, w | uve doble | ウベ・ドブレ |
X, x | equis | エキス |
Y, y | ye | イェ |
Z, z | zeta | セタ |

外国人学習者が苦手なスペイン語の発音
[θ] 、[k] 、 [x] と[g]の音.
スペイン語の発音は比較的シンプルです。
母音は**5つ(a, e, i, o, u)**しかなく、音とつづりがほぼ一致します。
そのため、特に英語話者にとっては学びやすい言語といわれています。
しかし、いくつかの音には注意が必要です。
- BとVの発音
スペイン語では、BとVは同じ発音になります。
(書き方は違っても、発音に区別はありません。) - C、Z、Q の発音([θ] と [k])
C(ce) は、その位置によって異なる2つの発音を使い分けます。
① A, O, U の前では [k](英語の K のような発音)
② E, I の前では [θ](英語の think の th のような発音)
たとえば:
①casa → [kasa]
②cielo → [θjelo]
では、「[ki]」や「[ke]」という音を出すときはどうするのでしょうか?スペイン語にこれらの音は存在しないのでしょうか?
スペイン語でこれらの音が使われる頻度は少ないですが、これらの音は存在します。一方で、これらの音は”C”ではなく”QU”を使って出します。
例:que(ケ)、quien(キエン)、querer(ケレール)など。
また、文字 Z は、A, O, U の前でのみ [θ] と発音されます。 - G と J の発音([x] と [g])
文字 J(jota) は常に [x] の音(日本語のハ行を強くした音)で発音します。
G(ge)はE, I の前では [x](=J と同じ音)。A, O, U の前では [g] と発音されます。
では、E や I の前で [g] の音を出したいときはどうするのか?その場合は、「gu」 というディグラフを使います。
例:guerra(ゲラ)、guitarra(ギターラ)。 - LL と Y の発音([ʝ] / [y])
文字 Y(ye) は、位置によって母音にも子音にもなります。
①単独または語末では母音(例:tú y yo, rey)
②それ以外の位置では子音(例:yo, yate)
LL(エジェ) は、Y の子音と同じ音になります。
例:llave, lluvia, llevar。 - R と RR の発音
R(erre) は、位置によって音が柔らかくなったり、強くなったりします。
①語の間では柔らかい [ɾ](例:pero)
②語頭に来る時や S, L, N の後では強い [r](例:ropa, alrededor)
RR(doble erre) は常に強い [r] の音で、母音の間に置かれます。
例:perro, tierra。
スペイン語のアルファベットと発音を上達させるためのアドバイス
ネイティブの発音を聞く
- 正しい発音を身につけるために、スペイン語の動画を見たり、ポッドキャストを聞いたり、スペイン語話者のYouTuberをフォローするなど。
鏡の前で練習する
- 特に難しい “R” と “J”など、スペイン語を発するときの自分の口の動きを観察する。
シラバスや一語ずつ分けてみる
- 正確性を上げるために、全ての単語を発する前に各シラバスごとに分けて確認する。
毎日発音の練習をする
- 特に難しい “RR”, “J”, “Ñ” と”G”は毎日練習して慣れましょう。
録音する
- 自分自身の発音とネイティブスピーカーの発音とを比較して、間違いを正しましょう。
言語学習アプリの活用
- 例えば、Duolingo, Rosetta Stone, やForvo などのアプリは発音やリスニング力を鍛えてくれます。
実際に声に出して発音する
- 一人でも、単語や文章の発する練習をすることによって、流暢さを身につけることができます。
アクセントの違いを学ぶ
- 例えば同じ文字でも、スペインのスペイン語とラテンアメリカのスペイン語では発音の仕方が少し違います。これらの違いを知ることは、理解力を全体的に上げる手助けをしてくれるでしょう。
ネイティブスピーカーからフィードバックをもらう
- もし可能であれば、スペイン語を話す友達や先生から発音の客観的なフィードバックしてもらいましょう。
スペイン語の発音をもっと上達させたい?
私たち Españolé International では、スペイン語を母国であるスペインで学べるコースを提供しています。また、DELE や SIELE(セルバンテス協会の公式試験)対策も行っています。
学習の目的は、文法だけでなく「実際にスペイン語でコミュニケーションを取る力」を身につけること。私たちは、学生が最初の日から自信を持ってスペイン語で話せるようになることを目指しています。
ぜひお気軽にお問い合わせください!
