それぞれの国には独自の習慣や伝統があります。ただ、私たちは自分の国にいるとその存在に気づかないものです。他の国へ旅行して初めて違いを実感することが多いでしょう。スペインでも同じことで、多くの外国人が驚くような日常の習慣がたくさんあります。スペイン人にとっては当たり前で無意識に行っていることでも、外国人には新鮮に映るのです。
そこでこの記事では、スペインでよく見られる典型的な習慣をご紹介します。エスパニョレでのスペイン語コースに参加するときに驚かないよう、ぜひチェックしてください。
食事の時間
スペインでは、ほとんどのことが日本人の慣れている時間よりも遅く行われます。特に食事の時間は顕著で、昼食は一般的に14:00頃、夕食は21:30頃です。また、お店の閉店時間も遅く、バーやレストランは深夜まで営業していることが多いです。これは、食後の「ソブレメサ」があるからです。
ソブレメサとは?
ソブレメサは、食事の後にゆったりと会話を楽しむ時間のことです。コーヒーや食後酒を飲みながら、友人や家族と社会、政治、個人的なことなど、さまざまな話題で盛り上がります。ときには食事そのものよりも長く続くこともあります。
詳しくは「外国人としてスペインで学ぶ方法」の記事もご覧ください。
シエスタ
「スペイン人はシエスタをする」というのは有名ですね。昼食後にソファやベッドで短いお昼寝をするのが典型的です。その時間は人によってさまざまですが、毎日できるなら欠かさず行うほど大切な習慣です。
シエスタは休息・リラックスのためのセラピーのような役割を果たし、夜遅くまで元気に過ごすためのエネルギー源でもあります。特にバレンシアでは夜の街がとても活気に満ちているので、シエスタが欠かせないのです。
この習慣は今では世界中に広まりつつあり、スペイン人以外も楽しむようになっています。スペインに来たら、きっとあなたもシエスタをしたくなるでしょう!
スペイン人の挨拶の仕方
スペイン人は親しみやすく愛情深いことで知られています。もっとも一般的な挨拶は「両頬に2回のキス」で、初対面の相手に対してもそうするのが普通です。別れるときにも2回のキスで挨拶します。
ですので、スペイン人があなたにキスをしてばかりでも驚かないでください。それが彼らの自然な挨拶の方法なのです。
フィエスタ(お祭り)
スペイン人はお祭りが大好きで、ヨーロッパの中でも最も多くの伝統行事がある国のひとつです。国全体のお祭りから、地域、都市、さらには地区ごとのお祭りまで開催されます。目的はただひとつ、楽しく過ごすこと。
中でも外国人に人気があるのは、バレンシアの火祭り(Las Fallas)、セビリアの春祭り(Feria de Sevilla)、パンプローナのサン・フェルミン祭(San Fermines) です。
タパスとビール
夕方になると、スペイン人から「ちょっと何か飲みに行こう」と誘われることがよくあります。その「何か」とは、バーに行ってビール(birra)とタパス(小皿料理)を楽しむことです。
これはスペイン人にとって定番のプランで、週に何度も行われます。平日であっても関係なく、友人と会ってリフレッシュする大切な時間なのです。
大晦日:ぶどうと一緒にカウントダウン
年末にスペインを訪れるなら、この有名な習慣を知っておきましょう。12月31日の深夜0時のカウントダウンのとき、12回の鐘の音に合わせてぶどうを1粒ずつ食べるのです。合計12粒のぶどうを食べ終えると新年を迎えられます。
これはスペイン人の99%が実践する伝統で、とても楽しく、新しい年を幸運とともに迎える方法とされています。
地中海料理
スペインの食文化は地中海式食事スタイルに基づいており、とても健康的でバランスが取れています。特にオリーブオイルは欠かせない存在で、サラダのドレッシングから野菜のグリルまで、あらゆる料理に使われます。
美味しくてヘルシーな食生活を楽しめるのも、スペイン滞在の大きな魅力のひとつです。
スペイン文化は本当に魅力的で、特にシエスタのような習慣はすぐに生活に取り入れられるほど心地よいものです。
もっとスペイン文化を深く知りたいなら、ぜひバレンシアに来てください。そしてその機会にスペイン語力を伸ばしましょう。スペイン語語学学校エスパニョレでは、スペイン語だけでなく、スペインの文化の魅力も一緒に学ぶことができます。 ¡Te esperamos!(お待ちしております!)